今日は、今回の汚水漏水事故を通じて知った「保険のルール」と、味方である三井住友海上保険担当者さんがこぼした「ある一言」について話したいと思います。
これから保険に入る方、万が一の事故に遭われた方の参考になれば幸いです。
1.「全損」=「契約終了」の知られざるルール
今回、ジムが加入している三井住友海上さんから、汚水漏水被害に対して満額(400万円)の支払いが確定し、年内の事業資金が確保できたことは先日お伝えしました。
しかし、ここで一つ「知らなかったルール」が発動しました。 実は、今回のケースでは「相手方からの回収額が保険金額の20%(今回の場合は80万円)に届かなかった場合、『全損』扱いとして契約が即時終了する」という決まりがあったのです。
ジムの保険契約はまだ1年残っていましたが、このルールにより、満期を待たずに「解約(終了)」となりました。 (※もちろん、すぐに新しい保険「ビジネスキーパー」に入り直したので、無保険期間はなく、お店の守りは万全です!)
では、なぜ契約が終わってしまうほどの「全損」判定になったのでしょうか? その原因は、やはり相手方(加害者側の保険会社)にありました。
2.あまりに低い…「72万円」という回答
三井住友海上さんは、プロの建築士の資格を持つ鑑定士が現場を見て「400万円」の被害と認定してくれました。 そして、その根拠を持って相手方の保険会社に「そちらの責任分を払ってください」と交渉(求償)に行ってくれたのですが……。
昨日(12月23日)、相手方から返ってきた最終回答は、衝撃的なものでした。
「72万円しか認めません」
400万円の被害に対し(実際は500万くらいでした)、相手が出してきたのは72万円。 これは、保険金額(400万円)の20%である「80万円」にも届かない金額です。
このあまりに低い査定額(20%以下)が確定したため、契約上のルールにより「全損扱い(契約終了)」が決まったのです。
3.解決までの「長すぎた」タイムライン
三井住友海上がこれほど迅速に動いてくれている裏で、相手方がどれほど遅かったか、記録を残しておきます。
- 11月20日
三井住友海上が「合計440万円(設備400万+臨時費用40万)」での支払いを即決してくれました。 そしてその直後、すぐに相手方へ損害額見積書を提出し、交渉を開始してくれていました。(さすがのスピード対応です) - 12月5日
しかし、11月中に提出しているにも関わらず、相手方からは返事なし。 三井住友海上が「どうなっていますか?」と催促を入れる事態に。 - 12月16日
相手方からようやく連絡があるも、「三井住友海上の認定内容と金額が違いすぎるから再検討」を依頼。 - 12月23日(昨日)
相手方から最終回答。 三井住友海上が440万円の被害と認定したのに対し、相手方が認めて支払った(三井住友海上が回収できた)金額は、わずか「72万円」でした。
4.三井住友海上さんの「誠意」と「謝罪」
この結果を受けて、三井住友海上の女性担当者様から電話がありました。 その第一声は、意外なものでした。
「田野様、本当に申し訳ありません……。最低でも20%の80万円は回収できると思っていたのですが、相手方の査定が何度聞いても変わらず、72万円しか返答がありませんでした……」
本来、被害者であるジムに440万円を即決して助けてくれたのは三井住友海上さんです。謝る必要なんて1ミリもないです。 それなのに、「相手からもっと取り返して、田野さんの契約を維持したかった」と、私のこと(契約の手間やなど)を本気で心配して、悔しがってくれていたのです。
一方、加害者側の保険会社はどうでしょうか。 三井住友海上がすぐに資料を出しているのに放置し、結果としてプロの認定の6分の1(72万円)しか認めない。 これには、温厚な担当者様も「連絡も遅すぎるし、この査定内容は理解できません」と憤っていらっしゃいました。
「顧客を守ろうとする保険会社」と「出し渋る保険会社」の差を、まざまざと見せつけられました。
今回、72万円という数字には担当者と呆れましたが、三井住友海上さんの「80万円も回収できず申し訳ない」という言葉には救われました。 本当に信頼できる担当者さんです。(新価と減価償却の計算方法の違いはあれど、これ実際立て直せない会社多いでしょうね。まぁ加害者に直接差額被害金額請求するのでしょうが…)
会員の皆様には、2月の休業でご迷惑をおかけしますが、こうして味方が確保してくれた資金で、衛生的な「完全復旧」を必ず成し遂げますので、3月のリニューアルオープンを、どうぞ安心してお待ちください。

