先日、ある会員様が、三週間ぶりにジムの門をくぐりました。
「転んでしまって…。右の鎖骨を骨折して、手術したんです」と連絡もらっていましたが、
全身麻酔での手術、そして二週間の入院。病院食で、体重もげっそりと落ちてしまっていました。
何より深刻だったのは、完全に「動き方」を忘れてしまっていたことです。
- 手術後から、寝返りを打つたびに激痛で目が覚め、二週間、まともに眠れていない。
- 痛みから身を守るため、體(からだ)は大きく傾いた「無痛姿勢」で固まってしまっている。
- 床やベッドから起き上がる、服を脱ぎ着するといった、
かつて無意識で行っていた動作の一つ一つに、激しい痛みと恐怖が伴う。
もちろん、病院でも、手術の翌日から理学療法士の先生によるリハビリは始まっていたそうです。
しかし、そこで受けたアドバイスは、こういうものでした。
「肩甲骨を、動かしてください」
正しい。あまりにも正しいアドバイスです。
しかし、これこそが、多くの人がリハビリで「路頭に迷う」原因なのです。
「どう動かせばいいか」という、最も重要な「方法」を教えてもらえなければ、
痛みと不安を抱えた本人は、体を動かすことなどできません。
ダンデライオンジムネイジアムの「処方箋」
行ったのは、筋トレではありません。
まずは體(からだ)と脳に、「本来の、心地よい状態」を思い出してもらう作業です。
- まず、ランブルローラーの上に、そっと仰向けに寝てもらいます。
目的は、ただ一つ。落ちないように、体の中心「正中線」を意識してもらうこと。 - 次に、重力に身を任せ、強張っていた肩周りを、ゆっくりと広げていきます。
- そこから、呼吸に合わせ、肩関節を、痛みのない範囲で、丁寧に6方向に動かしていきます。
- 仕上げに、体の前面のライン(フロントファンクショナルライン)を、優しくストレッチ。
- 最後に、グランドムーブメント®️で、床との接触面の感覚、
そして、体重が移動する心地よい感覚を、脳に再入力していきます。





これだけです。
たったこれだけであれほど傾いていた姿勢は、すっと中心に戻り、円背も解消されました。

背骨の屈曲伸展で服を着る練習もしました。
「こんなに動かせるなんて…。全然痛くないです」
ご本人も、その劇的な変化に驚かれていました。
本当のリハビリとは何か?
骨折などの大きな怪我は、骨や筋肉だけでなく、「脳」も傷つけます。
痛みと恐怖が、「正しい動きのプログラム」を、脳から消し去ってしまうのです。
だからこそ、必要なのは、ただ「動かせ」という指示ではありません。
「正しい感覚」を入力し、「正しい動き」を、脳に、そして體(からだ)に、もう一度、思い出させてあげること。
それが、ダンデライオンジムネイジアムの考える、本当の意味での「機能改善」です。
もし、あなたが怪我や痛みで、自分の身体の動かし方が分からなくなってしまっているのなら。
一人で悩まず、ぜひ一度、ご相談ください。
あなたの體(からだ)が忘れてしまった「答え」を、一緒に見つけ出しましょう。

