クライアントの目的は広背筋ターゲット刺激を入れることです。
基本的なメジャーなトレーニング種目は普段からやり込んでいます。
フライホイール(慣性)マシンを使った、ワンハンドローイング。
単に「腕で引く」のではなく、
【ハムストリングス(下半身)からの力伝達】と【エキセントリック(戻される力)へのブレーキ】がテーマです。
トレーニングのポイントと評価
1. キネティックチェーン(運動連鎖) 動画を見ていただくと分かりますが、動きの始動は「腕」ではありません。 対角線上の「左脚(ハムストリングス)」で地面を捉え、そのパワーを骨盤の回旋を通して背中に伝えています。 「引く」動作のエネルギー源は、実は下半身にあります。
2. エキセントリック局面での「ブレーキ」 フライホイール最大の特徴は、引いた力がそのまま「戻される力」として返ってくること。 この強烈な引き戻しに対して、身体が持っていかれないように「広背筋でブレーキをかける」ことが重要です。
動画後半、コーチングによって動きが変わります。 戻される瞬間にガツン!と広背筋で耐えることで、筋繊維に強烈な負荷(伸張性ストレス)がかかり、筋肥大効果を高めます。
3. 重心移動と安定性 前のめりになりすぎず、ハムストリングスで体重を受け止めながら引く。 この「後ろ重心」の感覚が、背中へのヒット感を高めます。
フライホイールとは?
通常のウェイトでは再現できない「慣性による過負荷」をかけられるのがこのマシンの強み。 機能的に動ける身体を作りながら、デカい背中を作る。 アスリートにもボディメイクにも必須の刺激です。
- 動作の修正(前半 vs 後半)
- 前半: 少し「引き」の意識が強く、戻される際(エキセントリック局面)に身体がまたぎ気味(少し流されている)でした。
- 後半(0:10〜): 「ブレーキかけて」「広背筋で」というキューイングの後、戻される瞬間の体幹の剛性が高まりました。引き戻される力に対して、一瞬グッと「溜め」を作る動作ができており、ここで最も広背筋にメカニカルストレスがかかっています。
- ハムストリングスの関与
- 左足(前足)の母指球〜踵での踏ん張りが見て取れます。ここが抜けると腰だけで引いてしまいますが、しっかりハムストリングスで土台を作ってから上肢へ力を伝達できています。
- 目線の安定
- きつい局面でも頭の位置がブレすぎていないため、脊柱のラインが保たれ、腰椎への過度な負担を防ぎつつ背中に効かせられています。

