筋トレが体に起こす変化は、筋肉を大きくするだけにとどまりません。筋肉を動かすと血流が増え、その繰り返しは全身の代謝を活発にします。血液を送り出す心臓や酸素を取り入れる肺も鍛えられて、日を追うごとに持久力は向上。さらに胃や腸も活性化するため消化・吸収機能が高まります。
意外かもしれませんが、脳も活性化します。強く、速く動作する、精密に動作する……。これらは大脳を使わなければできません。気づいていなかった体の使い方や新たな感覚の芽生えに気づくとき、脳は興奮し活性化しているのです。
そして 大脳の視床下部が刺激されると、さまざまなホルモン――特に男性ホルモン(テストステロン)やアドレナリン、成長ホルモンの分泌がさかんに。これらは意欲をもたらし気持ちを前向きにするため、活力や性欲の維持にも深く関与。私たちの活力を奪う、 加齢によるホルモン分泌能力の低下を食い止めるというわけです。
このように筋肉を強くすることは、さまざまな器官を強くします。
キチンとした知識と技術を駆使すれば、毎日数分でも体を変えていくことは可能なのです。